信号を伝える弱電・動力を供給する強電
電線などの電気設計をするときなどに必ず覚えておきたいのが、「弱電」と「強電」の違いです。
これらの電材を扱うためには専門的な知識や技術、さらには資格が必要な作業などもあるので、弱電と強電に関する知識は必要不可欠だといえます。
以下では、弱電と強電の大きな違いとして、「用途の違い」や「役割の違い」といったことについて見ていきます。
弱電は信号を使って情報を伝える
「弱電」の最大の用途といえば、少量の電流を使って情報(音声や映像、データなど)を伝達するということです。
たとえば、有線電話や無線通信、ステレオ、ラジオ、テレビなどの放送や電話設備などの通信を行うために使われることがあります。
強電は動力などのエネルギー源をもとに電気を供給する
少量の電流を使い情報を伝達する役割を担う弱電に対して、動力や光源、さらには熱源などのエネルギー源をもとに電気を供給する役割を担うのが「強電」です。たとえば、動力として電気を使うものといえば、ホットプレートや炊飯器などの調理機器、家電製品でいえば冷蔵庫や洗濯機など、
さらには照明用の器具やエレベーターなども強電といわれる部類に含まれます。